アタマジラミ(読み)あたまじらみ

知恵蔵mini 「アタマジラミ」の解説

アタマジラミ

寄生昆虫であるシラミ一種で、人間の頭髪に寄生するもの。ケジラミコロモジラミとともに、人間だけに寄生するヒトジラミの一つ。卵は約1週間でふ化し、2~3週間で体長2~3ミリの、半透明灰色成虫となる。成虫の寿命は30~45日ほどで、メス1匹が頭髪の根元近くに1日5~6個ほどの卵を産む。成虫は吸血し、アレルギー反応かゆみを生じる。世界的に、子供に寄生することが多い。不潔にしていることにより寄生するものではなく、またアタマジラミから病気が感染することはない。

(2015-6-24)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

世界大百科事典(旧版)内のアタマジラミの言及

【シラミ(虱∥蝨)】より

…いずれも霊長類に寄生するシラミである。ヒトジラミP.humanusには頭部につく小型の黒ずんだアタマジラミ(イラスト)と衣服につく大型の白っぽいコロモジラミ(イラスト)の2型があるが,両者は交雑することができ,3代で区別がなくなるという。ヒトジラミの適温は29℃で衣服の中の温度と同じである。…

※「アタマジラミ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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