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アダク岩 アダクがんadakite

岩石学辞典の解説

アダク岩

アリューシャン諸島のアダク(Adak)島に産出する岩石で,アダカイトは新生代の島弧の火山岩または貫入岩である.SiO2は56%以上を含み,Al2O3は15%以上でまれに低いものがある.一般にMgOは3%以下でまれに6%以上のものがあり,多くの島弧の安山岩,デーサイト,Na-流紋岩(ADRs)のようにYが低く重希土類元素(HREEs)を含んでいる.アダカイトの岩石学的性質は変化が大きく,一般には斜長石と角閃石の組合せである.斜長石はすべてに含まれ,角閃石はすべてに普通に存在するがMgOの多い種類である.しばしば斜方輝石,単斜輝石も普通に含まれ,黒雲母や不透明鉱物が含まれることがある.アダカイトは沈みこんだスラブ(slab)の部分熔融によると考えられ,特に海洋性のリソスフェアの2500万年より若い沈込み(subduction)に伴われるものである.安山岩,デーサイト,Na-流紋岩など,またはこれに相当する貫入岩のトナル岩,トロニエム岩についても含まれる微量成分からアダカイトと呼んでいる[Defant & Drummond : 1990].後にピーコックが再定義し,Mg, Cr, Niに富むバハアイト(bajaite)を除外した[Peacock, et al. : 1994, 地学団体研究会 : 1996].アダカイトは成分範囲が広く,単一の岩石の名称としては適当ではない.また成因を考えた命名は説が変われば岩石名も変わるので基本的には間違いであるが,変成岩などにはしばしば用いられる.微量成分の有無も岩石の命名には不適当である.

出典|朝倉書店岩石学辞典について | 情報

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