アフリカツメガエル

百科事典マイペディア 「アフリカツメガエル」の意味・わかりやすい解説

アフリカツメガエル

ピパコモリガエル)科のカエル。体長5〜12cm。アフリカ中部・南部分布背面黒ずみ腹面はふつう淡色。ほぼ完全に水生で,めったに陸上にあがらない。扁平な体は,遊泳と水底の泥にもぐることに適応している。なめらかな皮膚は,不快なにおいを発する粘液層に覆われている。ふつう酸素濃度がきわめて低いよどんだ池にすむ。オタマジャクシは透明。非常に丈夫で,淡水魚なみに飼育しやすく,実験用動物になる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アフリカツメガエル」の意味・わかりやすい解説

アフリカツメガエル
Xenopus laevis; platanna

カエル目ピパ科。単にツメガエルともいう。体長5~12cm。頭部は小さく,舌はない。胴は太い。後肢がよく発達し,指の間に大きな蹼 (みずかき) をそなえており,内側の3本の指先には黒い爪がある。一生水中で生活し,陸に上がることはほとんどない。発生学医学の実験材料として使われる。アフリカ南部に分布する。

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世界大百科事典(旧版)内のアフリカツメガエルの言及

【ツメガエル(爪蛙)】より

…繁殖力が盛んで,一度に500~2000個ほどを産卵し,汚れた環境にも耐える。人工増殖が容易なため代表種であるアフリカツメガエルX.laevis(イラスト)が日本の各地でも飼育され,生物学・医学用の実験材料や妊娠診断用に用いられ,またペットとしても人気がある。幼生は半透明で,頭部に1対のひげ状突起がある。…

※「アフリカツメガエル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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