アフリカントロプス(読み)あふりかんとろぷす(英語表記)Africanthropus

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アフリカントロプス」の意味・わかりやすい解説

アフリカントロプス
あふりかんとろぷす
Africanthropus

東アフリカタンザニアのエヤシ湖畔で、1935年コール・ラルセンにより発見された化石人類。当時、北京(ペキン)原人の発見が世界的注目を受けていたため、アフリカにおける原人として重視されたが、むしろネアンデルタール人といえる不完全な頭骨であり、年代的にもかなり新しく測定されており、ほかに優れたアフリカ出土原人標本が発見されているので、今日では化石人類発見史上にのみ意義をもつ。

[香原志勢]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「アフリカントロプス」の意味・わかりやすい解説

アフリカントロプス

1935年東アフリカのタンガニーカで発掘された化石人骨。学名ではAfricanthropus njarasensis。ピテカントロプスに類似するとの説もあるが,地質年代不詳のため判然としない。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android