アマ科(読み)あまか

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アマ科」の意味・わかりやすい解説

アマ科
あまか
[学] Linaceae

双子葉植物、離弁花類。草本または低木。葉は互生または対生し全縁。花は両性放射相称萼片(がくへん)は4~5枚で覆瓦(ふくが)状。花弁も同数で回旋(かいせん)状。雄しべも同数で花弁と互生し、花糸(かし)は下部で合着し、その外側に蜜腺(みつせん)がある。子房は上位で3~5室、胚珠(はいしゅ)は倒生で各室に2個、花柱は3~5本で離生し糸状。蒴果(さくか)は果実内の各室の隔壁がそれぞれ2枚に離れる胞間裂開をする。温帯に分布し、世界に約25属約500種あり、日本には1属が分布する。中央アジア原産のアマは繊維やあまに油の原料として有名。

[小林純子 2020年7月21日]

 APG分類でもアマ科とされる。

[編集部 2020年7月21日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のアマ科の言及

【アマ(亜麻)】より

…その繊維で肌ざわりがよく薄手の織物リネンを織る。 アマ科の一年草で,カフカス地方から中東にかけての一帯が原産地とされる。古代エジプトでも栽培,利用された。…

※「アマ科」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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