アルキレート(読み)あるきれーと(その他表記)alkylate

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アルキレート」の意味・わかりやすい解説

アルキレート
あるきれーと
alkylate

広義にはアルキル化反応生成物総称であるが、一般にはアルキル化操作による合成高オクタン価ガソリンをさす。主要なものは、イソブタンプロピレンブチレンなどの低級オレフィン類により、硫酸またはフッ酸触媒を用いてアルキル化して合成する。生成物は単にC7~C8成分のみならず、C5~C12程度のイソパラフィン混合物で、オクタン価約92以上。主として航空ガソリンの基材として用いられる。なお原料のイソブタン、プロピレン、ブチレンなどは、おもに重質軽油接触分解法による接触分解ガソリン製造時に副生する分解ガスから分離して利用される。

[原 伸宜]

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化学辞典 第2版 「アルキレート」の解説

アルキレート
アルキレート
alkylate

広義には,アルキル化反応生成物をいうが,工業的には,イソブタンプロペンおよびブテンをアルキル化させて合成したイソパラフィン性ガソリンをいう.反応は,工業的に硫酸またはフッ酸を触媒として行われ,生成物は単に C7,C8 のイソパラフィンだけでなく,複雑な反応により C5~C12 程度のイソパラフィン混合物となり,もっともオクタン価の高いガソリンができる.近年,環境保全の観点から,イソパラフィン系ガソリンの需要が増えているため,増産傾向にある.また,触媒として環境負荷の小さい固体触媒の開発が進んでいる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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