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アルケー arkhē

大辞林 第三版の解説

アルケー【arkhē】

〔始め・根原の意〕
古代ギリシャの自然哲学で、世界の原理、始源、根拠などの意を表す語。

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世界大百科事典 第2版の解説

アルケー【archē】

ギリシア語で,始まり,起源を味する語。はじめイオニア学派の哲学者たちの間で,宇宙万有が生成してくるところの,〈原初的要素〉の意味に用いられた。この意味ではじめてこの語を用いたのはアナクシマンドロスとされている。ピタゴラス学派の数,エンペドクレスの四元,原子論のアトムなどもこれにあたる。のちアリストテレスに至って存在の根拠,運動因,論証の原理(前提)など新しい意義をもつことになった。【広川 洋一】

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世界大百科事典内のアルケーの言及

【ギリシア哲学】より


[〈一者〉の追求]
 〈すべては水である,水こそ万物の始原(アルケーarchē)である〉というおおづかみな哲学をうち立てたタレスに始まって,煩瑣(はんさ)とも言いたくなるほどの細かい分析を得意にしたアリストテレスにいたるまでの期間はほぼ250年にすぎない。この短い期間にギリシアには多数の哲学が生まれ,多数の個性的な哲学者が輩出した。…

【イオニア学派】より

…この派に入るものとして,この地のミレトス市を中心に活動したタレス,アナクシマンドロス,アナクシメネスらのミレトス学派の哲学者がいる。この派は唯一つの原初的物質(アルケー)を想定し,これから世界が形成されるとしたが,これは真実在についての体系的説明としての哲学にとって,重要な一歩を踏み出すものであった。コロフォン市に生まれ,シチリアに移住したクセノファネスもこの派に入れられることがあるが,彼がイオニアの宇宙論に精通していたことは疑いえない。…

【ギリシア科学】より

…そしてさらに隣国リュディアの弱体化に伴い,まさにオリエントに対する自己の社会的文化的アイデンティティの確立が促されているときであった。こうした状況を背景としながら,まずタレスは,万物の〈もとのもの(アルケー)〉を〈水〉であるとし,宇宙の森羅万象をこの水という物質的基体の生成変化として説明する。それまでの伝統的な〈神々の生成の物語(テオゴニア)〉はここに現実的な〈宇宙生成論(コスモゴニア)〉へと転換された。…

【ギリシア哲学】より


[〈一者〉の追求]
 〈すべては水である,水こそ万物の始原(アルケーarchē)である〉というおおづかみな哲学をうち立てたタレスに始まって,煩瑣(はんさ)とも言いたくなるほどの細かい分析を得意にしたアリストテレスにいたるまでの期間はほぼ250年にすぎない。この短い期間にギリシアには多数の哲学が生まれ,多数の個性的な哲学者が輩出した。…

【四大】より

…万物の生みの親〈水の神オケアノス〉という考えは,すでに前8世紀のホメロスの詩《イーリアス》に出ている。前6世紀の自然哲学者タレスは〈水の神〉から人格的な神性を取り去り,〈水〉そのものを万物の〈始源(アルケー)〉と考えた。その後つぎつぎと〈空気〉,〈火〉などの説があらわれた。…

※「アルケー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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