一九六七年頃から登場しはじめた「アンダーグラウンド映画」から「アングラ」が一般的になった。昭和四二年(一九六七)、東京の草月会館の実験映画会から流行したともいわれ、以来、反体制、反商業主義の前衛的な芸術・文化・風俗を指すようになった。
…今日の〈自主映画〉群には,〈アメリカン・アバンギャルド〉本来の〈もっとも個人的なテーマをもっとも個人的な手段によって表現する〉という自由の精神が受け継がれているといえよう。なお,1960年代末期には《映画評論》を中心に,〈暗黒舞踏〉〈地下演劇〉なども含めて〈アングラ〉という日本的に略語化されたジャーナリスティックな風俗用語が生まれ,風化し,転用され,今日に至っている。【日比野 幸子】。…
※「アングラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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