ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アンタルヤ」の意味・わかりやすい解説 アンタルヤAntalya トルコ南西部,地中海に面したアンタルヤ湾奥の都市。同名県の県都。前2世紀にペルガモン朝によって建設された古い港で,中世にはビザンチンの要塞,十字軍時代にはパレスチナへ進軍する重要な出航地であった。 1207年にはセルジューク・トルコに占領され,チムールの侵入による分裂を経て,15世紀後半にはオスマン帝国領となった。亜熱帯気候と周辺の豊かな古代遺跡によって,重要な観光都市となっている。ローマ時代以来の城壁に囲まれた旧市は,港を見おろす丘の上にあり,古代の灯台,セルジューク時代の宗教学校やモスクがある。3つのアーチをもつ大理石の「ハドリアヌスの門」は 130年にこの地を訪れたローマ皇帝を記念するものである。人口 37万 8208 (1990) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報