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アンティミスト あんてぃみすと

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アンティミスト
あんてぃみすと
intimisteフランス語

絵画史では、広義には室内画家をさし、狭義には、その室内画に温かな親密な情感を表現する画家たち、典型的にはボナールビュイヤールたちをさしている。室内画の系譜は、中世末、宗教画がしばしば市民の室内空間に設定された時代にまでさかのぼりうるが、17世紀オランダフェルメールやピエテル・デ・ホーホたちによって確立され、19世紀フランス印象派以降、もっとも主要な画題の一つになる。しかし、ボナール、ビュイヤールは、親しい家族や友人、ごく日常的な食卓や会話や仕事の情景、そしてそれらを包む室内の夜昼の光線を描き、アンティミテ(親密感)を現したため、しばしば彼らをこの名称でよぶ。[中山公男]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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世界大百科事典内のアンティミストの言及

【ビュイヤール】より

…はじめ,ゴーギャン,浮世絵版画の影響のもとに,平坦な色面を用いた装飾的な作品を描き,室内の装飾パネルも手がける(1894年のナタンソン家,1913年のシャンゼリゼ劇場)。しかし,ビュイヤールの本領は,パリの小ブルジョアジーの,いくぶん倦怠感ただよう気分を濃厚に反映したいかにも親密な室内画(そこでは繊細な筆触によって,人物は周囲に溶けこむかのようである)にあり,この点でボナールとともにアンティミストIntimistes(親密派)と称される。ロアール川下流域の保養地ラ・ボールで没。…

【ボナール】より

…ここには浮世絵版画の強い影響がある。以後,主題はしだいにいかにも親密な雰囲気をただよわせる〈室内〉,とりわけ裸婦のいる室内に集中していく(このため,ビュイヤールとともに〈親密派(アンティミストIntimistes)〉と呼ばれることもある)。それと同時に,色彩と形態の処理も,光のひびきあいに主眼をおいた感覚的で自在なものになり,1905年から10年にかけて,〈印象主義的〉ともいえる時期をむかえる。…

※「アンティミスト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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