アンテミス(読み)あんてみす

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アンテミス」の意味・わかりやすい解説

アンテミス
あんてみす
[学] Anthemis

キク科(APG分類:キク科)の一属名。カミツレモドキともいう。ヨーロッパ中央アジア西アジアに約100種分布する。このうちで園芸的に栽培されるのは5~6種で、とくにローマカミルレA. nobilis L.、ティンクトリアA. tinctoria L.はよくつくられる。草丈は、前種は30センチメートル、後種は60センチメートル以上に達する。葉はいずれも美しい2回羽状深裂。花期は7~8月で、前種は白色、後種は濃黄色で多花性。切り花用、花壇用にされ、薬用に栽培されることもある。多年草であるが秋播(ま)きとして栽培することが多いが、春播きでもよく、株分けもできる。

[岡田正順 2022年1月21日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android