改訂新版 世界大百科事典 「イマーゴ」の意味・わかりやすい解説 イマーゴImago[ドイツ] 本来はラテン語でイメージを意味する語。ユングが用いた概念で,シュピッテラーの小説《イマーゴ》(1906)にヒントを得て考えついたと言う。個人が他人を把握する仕方を方向づける無意識的人物原型を言う。ある個人が幼児期に家族との関係において,現実的および空想的に体験することを基にして形成されると考えられる。個人はイマーゴに基づいて他人を見るわけである。ユングの初期の概念で,後にはあまり用いていない。執筆者:河合 隼雄 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by