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ウワバイン

世界大百科事典 第2版の解説

ウワバイン【ouabain】

キョウチクトウ科の植物Acocanthera ouabaioの根や皮,またはStrophanthus gratusの種子などから得られる心臓毒。アフリカの原住民の間では毒矢として用いられていた。ステロイドとラムノースからなるいわゆる強心配糖体の一種で薬学でいうG‐ストロファンチンと同じ。動物細胞の細胞質膜の膜電位形成に最も重要な役割を担っている。Na,K‐ATPアーゼに特異的に結合して活性を阻害する。

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世界大百科事典内のウワバインの言及

【強心薬】より

…作用の強さや持続時間は,配糖体の種類によって生体内での動向が異なることとも関連して一様ではない。消化管からの吸収は概して遅いが,たとえばジギトキシンは100%吸収されるがウワバイン(ストロファンツスの種子などから得られる)は0%と極端に異なるものもある。排出が遅く蓄積性を示すものもある。…

【毒矢】より

…用いられる毒物の種類は多いが,地域によって明確な違いがあり,南アメリカではクラーレ,東南アジアではクワ科のAntiaris toxicariaの乳状の樹液イポー(ヒポー,ウパスとも呼ぶ)が用いられる。アフリカではキョウチクトウ科の植物が中心であり,Tanghinia veneniferaの種子から採るタンギン(ケルベラ・タンギンともいう),Strophanthus gratusの種子やAcocanthera schimperiなどの樹皮・樹幹から採るウワバイン,Strophanthus hispidusの種子から採るケルベラ,マメ科でフジに近縁のPhysostigma venenosumの種子であるカラバル豆などが用いられる。東アジアではトリカブトの根から採る烏頭(うず),附子(ぶし)が主役で,アイヌもこれを用いた。…

※「ウワバイン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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