G-ストロファンチン(読み)ジーストロファンチン(その他表記)G-strophanthin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「G-ストロファンチン」の意味・わかりやすい解説

G-ストロファンチン
ジーストロファンチン
G-strophanthin

ウアバインともいう。強心剤の一つ。収縮力増大,刺激伝達抑制,脈拍減少など,ジギタリスに似た心臓作用を有する。腸内で破壊されやすいことと水溶性であることから,内服でなく静脈注射が用いられる。作用持続は短いが,速効性で,排泄が速く,蓄積作用がない。また,利尿効果を現すので浮腫治療に用いられる。急速に静脈注射すると心室細動を起すことがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のG-ストロファンチンの言及

【ストロファンチン】より

…キョウチクトウ科の植物ストロファンツスの種子から得られる強心配糖体。Strophanthus gratusから得られるG‐ストロファンチン,S.hispidusのH‐ストロファンチン,S.kombeのK‐ストロファンチンなどがある。いずれも心筋収縮力を増大させる作用(強心作用)を示す。…

※「G-ストロファンチン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android