エレオステアリン酸(読み)エレオステアリンサン

化学辞典 第2版 「エレオステアリン酸」の解説

エレオステアリン酸
エレオステアリンサン
eleostearic acid

9,11,13-octadecatrienoic acid.C18H30O2(278.44).CH3(CH2)3(CH=CH)3(CH2)7COOH.グリセリドとして,中国産のきり油中に存在する.α酸(9Z,11E,13E)とβ酸(9E,11E,13E)との立体異性体があり,きり油中の主成分はα酸である.光,熱,あるいはヨウ素作用によってβ-エレオステアリン酸になる.【】α酸:無色の葉状結晶.融点48 ℃,沸点235 ℃(1.6 kPa).0.9028.1.5112.エタノールエーテルに可溶.[CAS 506-23-0]【】β酸:無色の葉状結晶.融点71.5~72 ℃.0.8909.1.5022.熱エタノールに可溶,エーテルに不溶.[CAS 544-73-0]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エレオステアリン酸」の意味・わかりやすい解説

エレオステアリン酸
エレオステアリンさん
eleostearic acid

化学式 C17H29COOH 。二重結合3個を有する不飽和脂肪酸。グリセリドとして中国産アブラギリの種子またはきり油中に存在する。空気酸化を受けやすい。融点はα体で 49~49.2℃,β体で 71.5~72℃である。

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