オセット語(読み)オセットご(その他表記)Ossetic

改訂新版 世界大百科事典 「オセット語」の意味・わかりやすい解説

オセット語 (オセットご)
Ossetic

ロシア連邦北オセティア共和国,およびグルジア共和国南オセティア自治州で約50万人(1976)に話されているイラン語派東部グループの言語。主要な方言は,大多数が話す東部のイロンIron方言,および古形をよく保存している西部のディゴルDigor方言の二つである。オセット語の起源は,古代サカスキタイ)人,中世カフカス地方のアランAlan人の言語に求めることができ,19世紀以来の文学的伝統をもっている。
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百科事典マイペディア 「オセット語」の意味・わかりやすい解説

オセット語【オセットご】

インド・ヨーロッパ語族イラン語派に属する言語。孤立的にロシア共和国北オセチア自治共和国およびジョージア共和国の南オセチア自治州に話され,東西2方言があるが,文献はおもに東のみに限られている。かつては南ロシアに広く分布していた。カフカス諸語影響がかなりみられる。話し手の数は,約35万人。
→関連項目オセチア南オセチア

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