オニノゲシ(読み)おにのげし

日本大百科全書(ニッポニカ) 「オニノゲシ」の意味・わかりやすい解説

オニノゲシ
おにのげし / 鬼野芥子
[学] Sonchus asper Hill

キク科(APG分類:キク科)の一、二年草。ヨーロッパ原産の帰化植物で、都市荒れ地路傍に多い。高さ50センチメートルから1メートルになる。在来種ノゲシに似るが、葉の鋸歯(きょし)の先が刺(とげ)となり、触ると痛いこと、葉面に光沢があること、葉の基部が円いことなどで区別できる。春から秋にかけて径2センチメートルの黄色の頭花をつける。

[森田龍義 2022年2月18日]


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世界大百科事典(旧版)内のオニノゲシの言及

【ノゲシ】より

…また冠毛は朱肉の綿として用いられることがある。 ノゲシ属Sonchus(英名sow thistle)は世界に約45種あり,日本にはほかにオニノゲシS.asper (L.) HillとハチジョウナS.brachyotis DC.がある。オニノゲシはヨーロッパ原産の帰化植物で,近年,都市周辺の荒地に分布を拡大した。…

※「オニノゲシ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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