オムサロ遺跡(読み)おむさろいせき

日本歴史地名大系 「オムサロ遺跡」の解説

オムサロ遺跡
おむさろいせき

[現在地名]紋別市渚滑町川向、紋別郡興部町字富丘

紋別市街地の北西部、興部おこつぺ町内オムシャリ沼と渚滑しよこつ川の間に位置し、オホーツク海に面した標高約一〇メートルの海岸段丘上に立地する。擦文時代の集落跡を中心とする遺跡で、北からオムサロA遺跡・同B遺跡・同C遺跡からなる。オムサロ台地竪穴群として道指定史跡。段丘下海側に渚滑川の旧河川跡がある。A遺跡はオムシャリ沼に面しており、擦文時代の四角形の竪穴住居跡地表から六〇軒確認されている。B遺跡は渚滑川の旧河川跡に面し、五七軒の竪穴住居跡が確認されている。ほとんど擦文時代の竪穴住居跡だが、昭和四一年(一九六六)と同四二年の発掘調査で、七六号は縄文時代早期の大楽毛式土器、七八号は続縄文時代の宇津内式土器を伴う竪穴住居跡であることが確認された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報