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オルサンミケーレ教会 オルサンミケーレキョウカイ

デジタル大辞泉の解説

オルサンミケーレ‐きょうかい〔‐ケウクワイ〕【オルサンミケーレ教会】

Chiesa di Orsanmichele》イタリア中部、トスカーナ州の都市フィレンツェにある教会。13世紀末に穀物倉庫として建造。一旦は火災で失われたが、14世紀にフィレンツェの同業者組合により再建され、教会が併設された。外壁にはギベルティベロッキオドナテロら、ルネサンスを代表する芸術家が手がけた聖人像(複製)が配されている。

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世界大百科事典 第2版の解説

オルサンミケーレきょうかい【オルサンミケーレ教会 Orsanmichele】

フィレンツェの大聖堂(サンタ・マリア・デル・フィオーレ)と市庁舎前広場を結ぶ目抜通りに沿って建つ教会。1337‐1404年建設。穀物市場の開廊(ロッジア)が焼失したのち教会堂に改修され,同時に非常用穀物倉庫が2,3階部分に増築された。狭い堂内の一隅に彫刻家オルカーニャ作の大理石製タベルナクルを蔵する。外壁のエディクラに納められる種々のギルドの守護聖人像は,ギベルティ,ドナテロ,ベロッキオ,ナンニ・ディ・バンコNanni di Banco(1384ころ‐1421)ら当代一流の彫刻家の作品である。

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世界大百科事典内のオルサンミケーレ教会の言及

【オルカーニャ】より

…彼の兄弟ナルドNardoとヤコポJacopoも美術家。彫刻家としての代表作はオルサンミケーレ教会のタベルナクル(聖龕(せいがん))(1359)で,その背後上部の《聖母被昇天》の浮彫は,ジョットの流れをくむ堅固な彫塑性とシエナ派の影響による装飾性,あるいは優雅でソフトな形態感覚を見せる。この二元性は彼の絵画作品であるフィレンツェのサンタ・マリア・ノベラ教会のストロッツィ家の祭壇画(1357)にも顕著で,さらに聖人たちの相貌描写には鋭い写実性が加わっている。…

【ドナテロ】より

…彼の確実な初期作品の一つである《ダビデ》(1408‐09,フィレンツェ,バルジェロ美術館)には,いまだゴシック様式をとどめているものの,ギベルティの優雅さやナンニ・ディ・バンコNanni di Bancoの荘重な量塊感覚とも異なる,対象への深い内面的洞察から生まれたエネルギーが,写実的造形手法とともにうかがえる。オルサンミケーレ教会外壁ニッチ(壁龕)のための《ゲオルギウス》(1416,バルジェロ美術館)は,すでに古典的精神に裏づけられた均整のとれた理想的形態ゆえに,ルネサンス彫刻の最初の作例と言える。またその台座の浮彫《王妃を竜から救うゲオルギウス》も,同時代の建築家ブルネレスキが研究を進めていた線遠近法が,実際に作品に適用された最初の例として注目される。…

※「オルサンミケーレ教会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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