オートクラシー(読み)おーとくらしー(英語表記)autocracy

翻訳|autocracy

デジタル大辞泉 「オートクラシー」の意味・読み・例文・類語

オートクラシー(autocracy)

支配者権力を独占し、思いのままに行使する支配形態。→独裁政治専制政治

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精選版 日本国語大辞典 「オートクラシー」の意味・読み・例文・類語

オートクラシー

〘名〙 (autocracy) 独裁政治。専制政治。〔新しき用語の泉(1921)〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「オートクラシー」の意味・わかりやすい解説

オートクラシー
おーとくらしー
autocracy

全権力が一個人あるいは特定集団階級に集中され、それがなんの拘束も受けずに権力を行使する政治体制。自由な国家たる民主政治に対立するもので、支配者は被支配者に対してなんらの責任を負うこともなく、人民の自由を保障する制度をもたない。

[大谷博愛]

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世界大百科事典(旧版)内のオートクラシーの言及

【独裁】より

…広義には,他人の意見を聞きいれず一人でものごとを決める意で,企業内(〈社長の独裁〉)や集団内(〈町内会長の独裁〉)で用いられることがあるが,それは政治用語から派生した比喩的用法である。類語として専制政治despotism,オートクラシーautocracy,暴政・僭主政tyrannyなどがあり,日本語の独裁はこれらの意味を含み,despotism,autocracy,tyranny等も独裁と訳される場合がある。政治学用語としては,専制政治が少数者の恣意にもとづく政治であるのに対して独裁は大衆の支持ないし参加を背景にもつものとして,オートクラシーが立憲制や権力分立に対置される統治方法概念であるのに対して独裁は自由主義や民主主義と対置される体制概念であるとして,また,僭主政がアリストテレスなどにおいて君主政に対比され,その堕落形態とされるのに対して独裁は古代ローマに発し現代にいたるさまざまな政治体制に適用可能であるとして,区別される場合がある。…

※「オートクラシー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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