カプアス川(読み)かぷあすがわ(英語表記)Sungai Kapuas

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カプアス川」の意味・わかりやすい解説

カプアス川
かぷあすがわ
Sungai Kapuas

インドネシア西部カリマンタンボルネオ島)西部を流れる川。カプアス山脈に発し、赤道沿いにほぼ西流して南シナ海に注ぐ。全長1143キロメートル、流域面積10万平方キロメートルで、カリマンタン最大の河川である。上流部には多数の湖沼があり、下流部には広大なデルタが形成されている。満潮時には百数十キロメートル内陸部まで海水が遡流(そりゅう)するため、デルタは湿地となり、農業生産は行われていない。自然の交流路としての機能をもち、河口から約500キロメートル上流まで小型蒸気船の遡航が可能である。

[上野福男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カプアス川」の意味・わかりやすい解説

カプアス川
カプアスがわ
Sungai Kapuas

インドネシア,ボルネオ島カリマンタンの西部を流れる川。全長 1143km。同島中央部,マレーシアとの国境をなすカプアス山脈に源を発し,大きく蛇行しながら西南西に流れる。途中,スフワネル (シュワーネル) 山脈から流出するメラウィ川を合せ,ポンティアナック南方に広大な湿地帯を形成して南シナ海に注ぐ。定期船は河口より約 800kmまで航行

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