カラカラ帝(読み)カラカラてい(その他表記)Marcus Aurelius Severus Antoninus Caracalla

旺文社世界史事典 三訂版 「カラカラ帝」の解説

カラカラ帝
カラカラてい
Marcus Aurelius Severus Antoninus Caracalla

188ごろ〜217
古代ローマの皇帝(在位211〜217)
セプティミウス=セヴェルス帝の子。カラカラとは好んで着用したガリア人の衣服に由来する。軍人皇帝時代の先駆をなし,暗殺奢侈 (しやし) ・増税・貨幣改悪などを行って悪名が高いが,212年アントニヌス勅令を発布し,属州プロヴィンキア)を含む帝国内の全自由民にローマ市民権を与えた意義は大きい。ドナウ川方面の治安維持につとめ,さらに東方パルティアに遠征したが,その途中,暗殺された。カラカラ大浴場の造営で知られる。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む