カルアト-アル-バフレーン‐古代の港とディルムンの首都(読み)カルアトアルバフレーンこだいのみなととディルムンのしゅと

世界遺産詳解 の解説

カルアトアルバフレーンこだいのみなととディルムンのしゅと【カルアト-アル-バフレーン‐古代の港とディルムンの首都】

2005年に登録、2008年に登録内容が変更されたバーレーンの世界遺産(文化遺産)で、首都マナーマの西方にある遺跡テル(遺丘=先史人の丘状の居住地)の典型で、1950年代初期に居住区、商業地域、宗教地域、軍事施設や港の跡が発掘された。12mの高さがある小丘には、17世紀にポルトガルによって建設された要塞がある。カルアト・アル-バフレーンは、紀元前26~前24世紀頃から前8世紀初頭に栄えたディルムン文明の首都であった。海に面し、交易要衝であることからさまざまな国に支配されてきた。そのため、ササン朝様式、イスラム様式、ポルトガル様式などの都市遺跡が積み重なっており、これほど多様な様式の建造物が一つの遺跡に存在する例はないことなどから、その文化的価値が認められ、世界遺産に登録された。◇英名はQal'at al-Bahrain - Ancient Harbour and Capital of Dilmun

出典 講談社世界遺産詳解について 情報