カルシウム拮抗薬(読み)かるしうむきっこうやく

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

カルシウム拮抗薬
かるしうむきっこうやく

狭心症治療薬の一種。筋収縮には筋小胞体(筋細胞内の膜状構造)から放出されるカルシウムイオンが必要で、心筋や血管平滑筋では細胞外から流入するカルシウムイオンによって細胞内のカルシウムイオン濃度が変化し、収縮や弛緩(しかん)が左右される。したがって、この流入するカルシウムイオンを抑制すれば、筋細胞内の濃度が低下して心筋や血管平滑筋が弛緩する。この働きをする薬剤がカルシウム拮抗薬で、心筋の収縮を抑制することから、狭心症(とくに異型狭心症)発作の持続的予防薬あるいは治療薬として使われている。また、血圧降下剤としても使用される。市販品にニフェジピン、ニカルジピン、ジルチアゼム、ベラパミル、プレニラミンなどがある。

[幸保文治]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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