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血圧降下薬 ケツアツコウカヤク

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デジタル大辞泉の解説

けつあつ‐こうかやく〔‐カウカヤク〕【血圧降下薬】

降圧剤

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百科事典マイペディアの解説

血圧降下薬【けつあつこうかやく】

血圧降下剤,降圧剤とも。病的な高血圧主として血管拡張により下げる医薬品の総称。主要なものは,1.血管運動中枢抑制剤(クロルプロマジン),2.血管平滑筋弛緩(しかん)剤(亜硝酸ナトリウムなど),3.神経筋遮断(しゃだん)剤(ヘキサメトニウム,四エチルアンモニウムなど),4.その他(レセルピンなど)。

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世界大百科事典 第2版の解説

けつあつこうかやく【血圧降下薬 hypotensive drugs】

血圧降下剤,降圧剤ともいう。血圧調節機構に作用して血圧を降下させる薬。そのうち高血圧症の治療に使われるものを抗高血圧薬と呼ぶ。現在抗高血圧薬として使われているものを作用機序によって大別すると,(1)血管に作用してそれを拡張する薬物,(2)血管を支配して血管の緊張を維持している交感神経系の活性を抑えることにより血管を拡張させる薬物,(3)水とナトリウムの排出を促進して血圧を低下させる利尿降圧薬,(4)アンギオテンシン拮抗薬などがある。

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大辞林 第三版の解説

けつあつこうかやく【血圧降下薬】

高血圧症に対し,血圧を下げるために用いる薬。直接・間接的に交感神経を抑制し,末梢血管の抵抗を低下させる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

血圧降下薬
けつあつこうかやく
hypotensive drugs

血圧降下剤。血圧を下げる目的で高血圧症の治療に用いられる薬剤。降圧薬、抗高血圧薬ともいう。
 作用機序(メカニズム)から、降圧利尿薬、交感神経遮断(しゃだん)薬、β(ベータ)遮断薬、血管拡張薬、レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系拮抗(きっこう)薬に分けられる。降圧薬は降圧利尿薬、交感神経遮断薬、β遮断薬からはじまり、血管拡張薬であるCa拮抗薬の発見とアンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACE-I)の開発、次いでアンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)へと発展し、さらに選択的アルドステロン拮抗薬、直接的レニン阻害薬が新たに登場した。
 現在、降圧療法の第一選択薬にはCa拮抗薬、ARB、ACE-I、利尿薬、β遮断薬の5種があり、併用療法ではCa拮抗薬にARB、ACE-I、利尿薬、β遮断薬をそれぞれ使用する組合せと、ARBと利尿薬、ACE-Iと利尿薬の組合せが推奨されている。
(1)Ca拮抗薬(Ca blocker)
 血管や心筋平滑筋細胞の収縮に必須なCaイオンの細胞内への流入を阻害することにより、平滑筋弛緩(しかん)をおこさせる。冠状動脈の収縮防止・血管拡張作用があり、血圧を低下させる。ジルチアゼム、ニフェジピン、ニカルジピン、アムロジピン、ベニジピンなどがある。Ca拮抗薬の特長は、確実で安定した降圧効果と重篤な副作用が少ないことで、抗動脈硬化作用もあり、高齢者や糖尿病合併高血圧症では第一選択薬となっている。
(2)アンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)
 アンジオテンシンは血圧上昇作用をもつポリペプチドである。肝臓でつくられるアンジオテンシノーゲンに腎臓でつくられるレニンが作用してアンジオテンシンとなり、これにACEが働いて活性あるアンジオテンシンとなって、細動脈平滑筋を収縮させて血圧を上昇させる。また、副腎でのアルドステロンの合成分泌を促進する作用も有する。このレニン・アンジオテンシン・アルドステロン系のうち、アンジオテンシン受容体に結合することにより、アンジオテンシンの作用をブロックし、降圧作用を現す薬剤がアンジオテンシン受容体拮抗薬である。ロサルタン、カンデサルタン、イルベサルタン、オルメサルタン、テルミサルタン、バルサルタンがあり、降圧効果が良好で、副作用も少なく、臓器保護作用がある。
(3)アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACE-I)
 血中および心血管系などの諸臓器に存在するアンジオテンシン変換酵素を阻害して、アンジオテンシンの産生を抑制することにより降圧効果を示す。カプトプリル、エナラプリル、アラセプリル、イミダプリル、テモカプリルなどがある。降圧効果のほか、心血管系の肥厚の改善、動脈硬化の進展抑制効果もある。
 レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系に働く新しい薬剤に、選択的アルドステロン拮抗薬エプレレノン、直接的レニン阻害薬(DRI)アリスキレンが開発された。ARB、ACE-Iとの併用で効果が増大することから注目をあびている。
(4)利尿薬
 高血圧症の適用をもつ利尿薬にはチアジド系のトリクロロメチアジド、ヒドロクロロチアジド、ベンチルヒドロクロロチアジド、持続型チアジド系のインダパミド、ループ利尿薬であるフロセミド、アルドステロン拮抗薬のスピロノラクトンなどあるが、第一選択薬として繁用されているのはチアジド系薬剤である。
(5)β遮断薬・α(アルファ)β遮断薬・α遮断薬
 交感神経遮断薬には中枢に作用するクロニジン、メチルドパなど、末梢で作用するレセルピンがあるが、いずれも歴史的薬剤で、現在までβ遮断薬が主流を占めている。
 β遮断薬にはアテノロール、メトプロロール、アセブトロール、プロプラノロール、ピンドロール、カルテオロールなどがあり、本態性高血圧症(軽度~中等症)、狭心症、不整脈を適用としている。αβ遮断薬にはラベタロール、カルベジロールなどがあり、α遮断薬にはプラゾシン、ブナゾシンなどがある。
(6)血管拡張薬
 細動脈に直接作用して、血管平滑筋を弛緩拡張させて血圧を下げる。ヒドララジン、ブドララジンなどあるが使用頻度は低い。
(7)配合剤
 ARBとCa拮抗薬(バルサルタン/アムロジピン)、(オルメサルタン/アゼルニジピン)、ARBと利尿薬(カンデサルタン/ヒドロクロロチアジド)、(テルミサルタン/ヒドロクロロチアジド)、(ロサルタン/ヒドロクロロチアジド)、Ca拮抗薬と高脂血症治療薬HMG-CoA還元酵素阻害薬(カムロジピン/アトルバスタチン)の配合錠がある。[幸保文治]

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世界大百科事典内の血圧降下薬の言及

【高血圧】より

…たとえば悪性高血圧はきわめて予後不良の病気で,数年以内に大半の患者が死亡するほどであったが,最近の降圧薬療法によって死亡率が激減している。
[高血圧と降圧薬]
 現在われわれが用いている降圧薬(血圧降下薬)は1950年代から登場しはじめたもので,その作用機序によって,利尿降圧薬,血管拡張薬,交感神経抑制薬,カルシウム拮抗薬,α遮断薬,β遮断薬,α,β遮断薬,アンジオテンシン変換酵素阻害薬などがある。これら降圧薬の分類と作用機序および副作用を示したものが表2である。…

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