電子地図を利用して自車位置を表示する機能と、目的地への誘導機能をあわせもつ装置。ナビ、カーナビと略して呼ばれることが多い。1981年にホンダがジャイロ方式による自立航法システムを実用化したのが始まりで、その後、飛躍的に進歩した。現在はジャイロ方式とGPS方式を組み合わせて自車位置をかなり正確に算出できるハイブリッド方式が主流となっている。また、VICS(道路交通情報通信システム)による渋滞情報が整うと共に、地図ディスクもCD‐ROMから大容量のデータ記録能力をもつDVD‐ROMへと移り、実用性を大幅に高めている。特にITS(intelligent transport systems:高度道路交通システム)技術の進展により、経路探索だけでなく、緊急通報を発信する情報ステーションとしての役目を果たすなど、より多機能なシステムへと進化している。