キチナーゼ

デジタル大辞泉 「キチナーゼ」の意味・読み・例文・類語

キチナーゼ(chitinase)

キチン加水分解するはたらきをもつ酵素細菌細胞壁昆虫などの節足動物外骨格に作用する。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

化学辞典 第2版 「キチナーゼ」の解説

キチナーゼ
キチナーゼ
chitinase

キチンのβ-1,4結合をランダムに分解し,最終的にN-アセチル-D-グルコサミンにする酵素.キチンは甲殻類や昆虫のほか菌類の主要な構造多糖であり,植物によっては病原菌がつくとキチナーゼを合成して防御するものもある.[CAS 9001-06-3]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

栄養・生化学辞典 「キチナーゼ」の解説

キチナーゼ

 [EC3.2.1.14].ポリ-β-グルコサミニターゼ,ポリアセチルグルコサミニダーゼ,キトデキストリナーゼともいう.キチンを分解する反応を触媒する酵素.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のキチナーゼの言及

【キチン】より

…キチンは安定な物質であるが,強酸,強アルカリにより分解される。カタツムリの胃液中のキチナーゼという消化酵素によっても分解される。細菌の細胞壁の骨格物質であるペプチドグリカンは,キチンに類似した構造をもつ。…

※「キチナーゼ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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