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キューバ・ミサイル危機(読み)キューバ・ミサイルきき(英語表記)Cuban Missile Crisis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

キューバ・ミサイル危機
キューバ・ミサイルきき
Cuban Missile Crisis

1962年秋,ソ連が弾道ミサイルをキューバに配備しはじめたため米ソ間に生じた危機。世界を核戦争のせとぎわまで追込んだ重大事件。アメリカは,同年 10月 14日に射程 1600km程度の準中距離弾道弾 MRBMの発射台が建設中であることを空中写真で確認し,さらにその数日後に射程 3200km程度の中距離弾道弾 IRBM基地をも発見した。同月 22日に J.ケネディ大統領は全米向けテレビ放送で初めて「ソ連はキューバに,西半球に対し核攻撃を加えうる基地を建設中である」と公表,キューバを海上封鎖する旨の決意を表明すると同時に,ソ連の N.フルシチョフ首相に対し国連の監視下で攻撃用兵器を撤去することを要求した。 24日,ウ・タント国連事務総長は米ソ両国に対し,武力衝突の危険のある措置を中止するよう求め,調停を呼びかけた。ソ連は 26日に,アメリカがキューバに侵攻しないことを誓約すれば,ミサイルを撤去する旨をアメリカに伝え,また 27日には,キューバのソ連ミサイル基地とトルコのアメリカ・ミサイル (IRBM) 基地の相互撤去を提案した。これに対し,アメリカは 27日の提案を無視し,26日の提案を受諾することを決定した。 28日フルシチョフ首相は攻撃的兵器の撤去を命令し,キューバに向っていた 16隻のソ連船は方向を転換して帰路についた。こうして,1週間にわたる危機は去った。ソ連がキューバからの爆撃機撤去に同意した 11月 20日に,アメリカは海上臨検態勢を解き,12月7日にソ連は攻撃的兵器を撤去したことをアメリカに通告した。

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