キョンギ(京畿)道(読み)キョンギ(英語表記)Kyǒnggi

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

キョンギ(京畿)〔道〕
キョンギ
Kyǒnggi

韓国の北西部にある1級行政区。道庁所在地はスウォン (水原) 市。行政区域は 18市 18郡。李氏朝鮮時代以来の道であったが,朝鮮戦争後,休戦ラインによって北端部は北朝鮮のケソン (開城) 区域となっている。クアンジュ (広州) 山脈が北東から南西に延びるが,大部分が準平原で,丘陵性の残丘が分布する。ハン (漢) 江が貫流して北西部でイムジン (臨津) 江と合流し,その下流一帯のキンポ (金浦) 平野は,河口のカンファ (江華) 島とともに道の重要な稲作地帯となっている。南部のアンソン (安城) 川流域のアンソン平野も稲作地で,ピョンテク (平沢) 米と呼ばれる優良米の産地。大消費地のソウルを控えて,野菜,果樹などの園芸農業も盛ん。また養蚕,養蜂,牧牛も行われ,酪農の産額も韓国1位である。キョンギ湾は多くの島嶼が散在する好漁場で,イシモチ,タチウオ,エビなどの底引網漁業が行われ,沿岸では製塩が盛んである。ソウル市に接するソンナム (城南) ,アニャン (安養) ,プチョン (富川) ,ウイジョンブ (議政府) の各市は衛星都市として住宅や工場の進出が著しい。ソウルの外港であるインチョン (仁川) は 1981年直轄市となって分離した。首都の周辺で休戦ラインにも近いために,オサン (烏山) ,トンドゥチョン (東豆川) ,ソンタン (松炭) などの軍事都市もある。スウォン市は李朝時代の城壁や城門が残り,付近の民俗村と合せて観光客が多い。カンファ島に先史時代の支石墓がある。クアンジュ郡の南漢山城は百済時代初期に王都がおかれた地である。光陵,英陵の陵墓,伝燈寺,神勒寺などの古刹もある。面積1万 829km2。人口 615万 4321 (1990推計) 。

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