南漢山城(読み)なんかんさんじょう(その他表記)Namhan sansǒng

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「南漢山城」の意味・わかりやすい解説

南漢山城
なんかんさんじょう
Namhan sansǒng

大韓民国(韓国),キョンギ(京畿)道広州郡のナムハン(南漢)山にある山城古く百済の王都漢城が南漢山ないしこの周辺にあったといわれる。真興王14(553)年に新羅ハン(漢)江流域を支配すると,南漢山を根拠地として漢山州を置き,文武王13(673)年東峰に昼長城(または日長城)を築いたといわれる。今日の山城は朝鮮王朝(李朝)の光海君13(1621)年の築城で,仁祖2(1624)年に改築したもの。山城の周囲は約 12km。同 14年丙子胡乱のとき,籠城 45日で軍に降伏した古戦場でもある。2014年に世界遺産の文化遺産に登録された。

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世界大百科事典(旧版)内の南漢山城の言及

【広州】より

…古代に馬韓諸族の根拠地となり,百済(くだら)王朝の基礎を築いた。李朝時代には首都ソウルを防備する四鎮の一つとして南漢山城が築かれた。丘陵地を開墾した畑地では,ソウル特別市の大人口を背景として園芸,畜産,酪農などの商業的農業が盛んとなっている。…

※「南漢山城」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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