クザ(その他表記)Alexandru Ioan Cuza

改訂新版 世界大百科事典 「クザ」の意味・わかりやすい解説

クザ
Alexandru Ioan Cuza
生没年:1820-73

ルーマニア公。モルドバ貴族の出身。1848年にモルドバの革命運動に参加し,クリミア戦争後のパリ条約(1856)によって行われたワラキアとモルドバ両議会の選挙(1859)で両公国の公に同時に選ばれ,両公国の統一列強に認められた62年に正式にルーマニア公国の公となった。立法・行政機関の合同を推進したが,選挙法や農地改革法の実施は大地主などの反対にあって66年に退位,晩年はドイツで亡命生活を送った。
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デジタル大辞泉プラス 「クザ」の解説

クザ

ボトルドウォーターのブランドひとつ。フランス産の硬水。発泡性。欧文表記は「Quezac」。

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世界大百科事典(旧版)内のクザの言及

【ルーマニア】より

…クリミア戦争(1853‐56)以前は両公国はスルタンの宗主権とロシアの保護権の下に置かれ,ロシアの監視下で成立した〈組織規程(レグルマン・オルガニックRèglement organique)〉が憲法として効力をもっていたが,クリミア戦争でのロシアの敗北後,スルタンの宗主権は残されたがロシアの保護権は廃され,代わって1856年のパリ条約調印諸国の共同管理下に置かれた。同条約によって設立された両公国の暫定議会(ディバン・アドホックDivan ad‐hoc)は,59年1月,ともにクザを公に選出することによって両公国の統一を実現し,管理諸国もこれを承認した。管理諸国の間でも利害の対立があり,イギリスとオスマン帝国は両公国の強化を恐れて統一に反対したが,フランス,ロシアは統一を支持した。…

※「クザ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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