クリストフォリ(英語表記)Cristofori, Bartolommeo

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クリストフォリ」の意味・わかりやすい解説

クリストフォリ
Cristofori, Bartolommeo

[生]1655.5.4. パドバ
[没]1731.1.27. フィレンツェ
イタリアの楽器製作者。 1690年頃パドバからフィレンツェに移り,すぐれたチェンバロ奏者であったメディチ家のフェルディナンド公に仕えた。 1709年頃,今日のピアノ前身である「弱音と強音をもつチェンバロ」 gravecembalo col piano e forteを発明

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のクリストフォリの言及

【ピアノ】より

…ハープシコードではストップの操作によって音量が階段状に変化した(テラス状強弱法)のに対して,ピアノは打鍵の強さによって音量を急激にも漸次的にも自由に変えることができる。1709年にフィレンツェの楽器製作者クリストフォリBartolomeo Cristofori(1655‐1731)が最初のピアノを試作したとき,彼はその楽器を〈強弱のつけられるハープシコードgravicembalo col piano e forte〉と名づけた。ここからピアノフォルテpianoforteまたはフォルテピアノfortepianoという名が起こり,さらにピアノと略称されて今日に至った。…

※「クリストフォリ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android