グランディ(読み)ぐらんでぃ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

グランディ
ぐらんでぃ
Dino Grandi
(1895―1988)

イタリアの政治家。志願兵として第一次世界大戦に参加。ファシストで、武装行動隊創立以来の指導者として知られる。ファシズム体制下で内務次官(1924~1925)、外務次官(1925~1929)、外相(1929~1932)、駐英大使(1932~1939)、法相(1939~1943)、さらにファッショ協同体議会議長を歴任。外相および大使の職を通じて彼は親英派になり、ドイツ側にたつ参戦(第二次世界大戦への)に批判的であった。こうして1940年以後、党内でチャーノ外相とともに、ナチズムに引きずられるファシズムに反対する反ムッソリーニ勢力の指導者になった。1943年7月24日夜の大評議会におけるムッソリーニの失脚は、主としてグランディの功績であった。同年9月の休戦後ポルトガルに亡命し、翌1944年ネオファシストによるベローナの裁判では欠席のまま死刑の判決を受けた。その後、国民解放委員会の設けた臨時裁判で改めて有罪になったが、終戦後、特赦の恩恵に浴した。[重岡保郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のグランディの言及

【カンタータ】より

…世俗カンタータはオペラと同様,フィレンツェのカメラータ(1580年ころバルディ伯家に集まって古代音楽の復興を論じた音楽家・文学者のグループ)の人びとによるモノディに発する。カンタータが表題に用いられた最初の例はグランディAlessandro (de) Grandiの《独唱用カンタータとアリア》(1620ころ)であるが,その音楽が,レチタティーボとアリアの対がいくつか連なった多楽章形式をとるようになるのは1640年代になってからである。イタリア・オペラの作曲家は世俗カンタータも作曲したが,なかでもA.スカルラッティによって,イタリアの世俗カンタータは全盛期を迎えた。…

※「グランディ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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