グランド・ゼコール準備級(読み)グランド・ゼコールじゅんびきゅう

大学事典 の解説

グランド・ゼコール準備級[仏]
グランド・ゼコールじゅんびきゅう

グランド・ゼコール入学試験を準備するために,伝統あるリセ(高等学校)に設置される通常2年間の課程をいう。バカロレアを取得すれば入学が可能な大学とは異なり,バカロレア取得後に選抜を経て進級が許可される。リセに設置されてはいるが,高等教育の課程として位置づけられており,この課程後にグランド・ゼコールに入学しなかった場合にも,大学の当該学年への編入は可能である。2014~15年で,公立357校,私立96校,合計453校に約8万4000人(1学年4万人強)が登録している(高等教育全体の学生数は247万人)。うち公立校の生徒比率は83%である。文科,経済・商科理科の3コースがあり,それぞれの生徒数は約1万3000人,2万人,5万2000人で,理科の比率が高い。また女子生徒の比率はそれぞれ74%,55%,29%,全体で42%となっており,分野による性比の違いも大きい。
著者: 白鳥義彦

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

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