ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グリュフィウス」の意味・わかりやすい解説
グリュフィウス
Gryphius, Andreas
[没]1664.7.16. シュレジエン,グロガウ
ドイツの詩人,劇作家。ライデン大学で学び,フランス,イタリア旅行ののち,1647年帰郷。三十年戦争の苦難と不安のなかで,キリスト教的な悲劇相を題材に,毅然たる殉教者的節操を表現しようとした。また職人や農民を主人公とするすぐれた喜劇を残した。『ソネット集』 Sonette (1637,43) ,『オード集』 Oden (43,50,57) ,『エピグラム集』 Epigrammata (43,63) ,悲劇『レオ・アルメニウス』 Leo Armenius (50刊) ,『カロルス・ストゥアルドゥス』 Carolus Stuardus,『カルデニオとツェリンデ』 Cardenio und Celinde (ともに 57刊) ,喜劇『いとしいドルンローゼ』 Die geliebte Dornrose (61刊) ,シェークスピアの『夏の夜の夢』に取材した『ペーター・スクウェンツ』 Peter Squenz,『ホリビリクリブリファクス』 Horribilicribrifax (ともに 63刊) など。
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