ケネス・ゲッデス ウィルソン(英語表記)Kenneth Geddes Wilson

20世紀西洋人名事典 の解説

ケネス・ゲッデス ウィルソン
Kenneth Geddes Wilson


1936.6.8 -
米国の理論物理学者。
コーネル大学教授
マサチュセッツウォルサム生まれ。
ヨーロッパ連合原子核研究機関を経て1963年にコーネル大学に移り、’71年より教授に就任した。素粒子の問題、特に物性論での相転移臨界現象を一般的に説明するものとしてくりこみ群の方法を発表し、’82年にはこの業績に対してノーベル物理学賞が授与された。この方法は多くの多体問題にも適用され、’64年に近藤淳が見いだした近藤効果についても適用し、コンピューターによって数値解を得た。ゲージ場の格子理論の創始者としても知られる。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android