ケン・ケイ・きよめる

普及版 字通 「ケン・ケイ・きよめる」の読み・字形・画数・意味


23画

[字音] ケン・ケイ
[字訓] きよめる

[説文解字]

[字形] 会意
(益)+蜀。〔説文〕十三上に「馬(ばけん)なり」とあり、げじげじという虫の名とし、声の字とするが、字の構造よりいえば、去勢を意味する字である。蜀は獨(独)の従うところで、牡器のある獣。虫の部分が牲器の象。は縊(い)の初文で、糸で強く縊(くく)る意。牡器を縊って去勢する意で、それは神事に用いる牲獣を潔清する方法であった。〔詩、小雅、天保〕に「吉(きつけん)を(し)と爲す」とはその意。すべて清め祓(はら)うことをいう。(たく)も蜀を(う)つ形で去、去勢の法をいう字である。

[訓義]
1. きよめる、去勢して牲獣を清める。
2. きよらか、いさぎよい、あきらか。
3. はらう、のぞく、いえる。
4. げじげじ、やすで。

[古辞書の訓]
名義抄 ノゾク・キザム・ハラヘ・マノカル・マヌカル・イサギヨシ・イサギヨウス・ユルス・アキラカナリ・イユ

[熟語]

[下接語]

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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