ココノオビアルマジロ(読み)ここのおびあるまじろ(その他表記)nine-banded armadillo

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ココノオビアルマジロ」の意味・わかりやすい解説

ココノオビアルマジロ
ここのおびあるまじろ
nine-banded armadillo
[学] Dasypus novemcinctus

哺乳(ほにゅう)綱貧歯目アルマジロ科の動物体長37~43センチメートル、尾長24~37センチメートル、体重4~8キログラム。吻(ふん)は長く、耳はロバに似る。可動帯は普通9本であるが、8~11本と差がみられる。北アメリカ南部からアルゼンチンにかけて分布し、地下に穴を掘ってすむ。泳ぎも巧みで、6分間も水中にいることができる。昆虫主食とするが、ときに果実も食べる。北アメリカでは分布を広げている動物である。

[齋藤 勝]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

小学館の図鑑NEO[新版]動物 「ココノオビアルマジロ」の解説

ココノオビアルマジロ
学名:Dasypus novemcinctus

種名 / ココノオビアルマジロ
科名 / アルマジロ科
解説 / 主に夜行性で鼻と耳がすぐれています。単独で生活し、なわばりはもちません。
体長 / 38~57cm/尾長28~43cm
体重 / 3~7kg
食物 / 昆虫やミミズなど無脊椎動物、果実、死肉
分布 / 北アメリカ南東部から南アメリカ

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世界大百科事典(旧版)内のココノオビアルマジロの言及

【アルマジロ】より

…哺乳類の中では他に例を見ない独特の産子様式である。 もっともふつうに見られるココノオビアルマジロDasypus novemcinctus(イラスト)は体長40cmで,暑い夏の間は夜間,涼しい日には日中も巣穴から出て,方向を絶えず変える独特の歩き方で,地面近くに鼻を保ちながら地上を時速1km程度のスピードで動き回って食物を探す。呼吸による酸素の消費がきわめて少なく,活動中でも最長6分もの間息をとめることができるといわれる。…

※「ココノオビアルマジロ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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