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コヒーレント光 コヒーレントこうcoherent light

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

コヒーレント光
コヒーレントこう
coherent light

干渉可能な光。代表的なコヒーレント光はレーザー光であるが,ナトリウムランプなどのスペクトル線コヒーレンス時間の間は光源の位相が保たれるので,この時間内ではコヒーレント光とみなせる。二つあるいはそれ以上の光がコヒーレントであるためには,それらの光が光源の同じ点から同時に出て,二つまたはそれ以上に分かれた場合にかぎる。振動数の違う光は干渉せず,また両波の光路差がある程度大きくなると干渉しなくなる。これは光の波長が非常に小さく(1万分の5mm程度),また光が一定振動数で放出される時間がきわめて短い(10-9~10-8秒程度)ので,互いに無関係な点から出た二つの光波を観測可能な時間の間に一定の位相差を保って重ね合わせて干渉させることが困難だからである。レーザー光はコヒーレンスが非常に強い光で,容易に干渉が見られる。コヒーレンスは時間および空間について考えられる。位相が時間に対して一様に増加する光は時間的にコヒーレントな光であり,ホログラフィーや光波通信に応用される。波面が一定に保たれる光は空間的にコヒーレントな光で,集光性がよいことから,光ディスク用ピックアップ,レーザー加工などに応用されている。

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世界大百科事典内のコヒーレント光の言及

【干渉】より

…第3,4項は二つの光の相互関係を表すもので,これを問題にすることがコヒーレンスについて論ずることを意味する。二つの光波A,Bが互いに相互関係がなく,第3,4項が0となる光をインコヒーレント光といい,干渉縞は生じない。二つの光が互いに密接な関係があり,第3,4項が高い値で存在する場合の光をコヒーレント光といい,鮮明度の高い干渉縞が生ずる。…

※「コヒーレント光」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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