コロゾナット(読み)ころぞなっと(英語表記)corozonut

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

コロゾナット
ころぞなっと
corozonutAmerican oil palm
[学]Corozo oleifera (H. B. K.) L. H. Bailey

ヤシ科アメリカアブラヤシ属、1属1種のヤシ。幹は地面をはい、先端部が立ち上がり高さ1.5メートル、径20~30センチメートル、幹肌は粗い。幹の頂部に長さ1.5メートルの葉をつけ、葉柄は3メートルで内側に歯針状の鋭い刺(とげ)がある。小葉は1.5メートル、幅5センチメートルで小波を打ち、葉並びは乱れ、姿全体も美しくない。枯れ葉は長期間固着する。雌雄異株。花序は雌雄が別の位置につき集果になる。萼(がく)は長く伸び、果実はだるまに似た形をなし上部に柱頭痕(こん)があり、赤褐色。種子は卵形で灰黒色、1個の珠孔内面に胚(はい)があり、他の2個の珠孔痕とともに三角形の頂点にある。内果皮は硬い角質で、油を含むタンパク質の胚乳を内蔵する。
 本属はアフリカアブラヤシに酷似するが、アフリカ種より幹、葉、果実など全体が貧弱で、萼も重片が少なく、採油量も少なく、産業的価値は乏しい。コスタリカ、パナマ、アマゾン一帯に分布する。[佐竹利彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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