デジタル大辞泉
「コーブ」の意味・読み・例文・類語
コーブ(Cobh)
アイルランド南部、コーク州の港町。大西洋航路の重要な中継港の一つであり、19世紀半ばのジャガイモ飢饉の際には、北米へ向かうアイルランド移民のうち、250万人を送り出した。また1912年に沈没した豪華客船タイタニック号の最終寄港地だったことで知られる。もともとはCove(コーブ)と称したが、1849年にビクトリア女王訪問を記念してクイーンズタウンと改名。アイルランド自由国成立後に現名称となった。
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コーブ
Cóbh
アイルランド南西部,マンスター地方南部,コーク県南東部の都市。コークの南東約 15km,コーク湾内のグレート島南岸にある。初めコーブオブコーク Cove of Corkと呼ばれていたが,1849年ビクトリア女王訪問後クイーンズタウンと改称。さらに 1922年現在名に改称。 18世紀末までは小漁村であったが,その後海軍基地として,また大西洋航路の船舶の主要寄航地として発展。現在造船所があり,近くのホールボーリン島には製鋼所が立地する。ゴシック様式の聖コールマン聖堂がある。人口 6206 (1991) 。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報