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コーマック Cormack, Allan MacLeod

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

コーマック
Cormack, Allan MacLeod

[生]1924.2.23. 南アフリカ,ヨハネスブルク
[没]1998.5.7. マサチューセッツ,ウィンチェスター
南アフリカ共和国生れのアメリカの医療物理学者。ケープタウン大学で物理学と工学を学び,1945年理学修士号を取得。 47年から3年間ケンブリッジ大学の研究生となったのち,ケープタウン大学非常勤講師 (1950~56) 。ハーバード大学研究員を経て,57年マサチューセッツ州メドフォードのタフツ大学物理学助教授,64年同教授となり,68~76年同物理学部長。 1966年アメリカ市民権を取得。タフツ大学でX線の医学への応用研究を手がけ,1963~64年にX線が組織層を透過する際の吸収分布に関する数学的解析理論を発表し,CTスキャナ (→コンピュータ断層撮影 ) に理論的基礎を与えた。さらに 1970年代初期までにコンピュータを用いた解析技術を確立,陽電子断層写真術による CTスキャナを考案した。それらの功績により 79年 G.N.ハウンスフィールドとノーベル生理学・医学賞を共同受賞。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

コーマック
こーまっく
Allan MacLeod Cormack
(1924―1998)

アメリカの物理学者。南アフリカ共和国のヨハネスバーグに生まれる。ケープ・タウン大学で工学と物理を学び、1947年イギリスに留学、ケンブリッジ大学の研究生となった。1950年南アフリカに戻り、ケープ・タウン大学の講師、およびグルート・シューア病院の医療物理学者となった。1956年アメリカに渡り、ハーバード大学で研究生活を送ったのち、1957年にタフツ大学の物理学准教授となり、1964年教授に昇格、1968年から1976年まで物理学部の部長を務めた。1966年にアメリカの市民権を獲得している。
 X線を用いた医療技術の研究を行い、1963年から1964年にかけて重要な論文を発表した。この論文は、生体組織を透過するX線の吸収分布について数学的に解析した理論で、多方向から得られる一次元の投影から二次元の断面の分布が復元できることを示していた。これはCT(コンピュータを使用したX線断層撮影法)技術に理論的基礎を与えるものであった。コーマックとは独立にCTを開発したハウンズフィールドとともに1979年のノーベル医学生理学賞を受賞した。[編集部]

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