デジタル大辞泉 「サイクロトロン放射」の意味・読み・例文・類語 サイクロトロン‐ほうしゃ〔‐ハウシヤ〕【サイクロトロン放射】 磁場内で荷電粒子が円運動または螺旋運動するときに放射される電磁波。また、荷電粒子の速度が光速に近い場合の放射をシンクロトロン放射という。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
改訂新版 世界大百科事典 「サイクロトロン放射」の意味・わかりやすい解説 サイクロトロン放射 (サイクロトロンほうしゃ)cyclotron radiation 一様な静磁場中を磁場に垂直方向に運動する荷電粒子は,ローレンツ力を受けて円軌道上を一定速度で周回することが知られている。粒子速度vが光速度cよりはるかに小さい場合(v/c≪1),この荷電粒子からエネルギーの一部が電磁波として放射される現象をサイクロトロン放射と呼び,電気双極子放射で表される。サイクロトロン放射の角度分布はかなりの程度等方的であるが,vがcに近づくにつれて放射は前方に集中する傾向があり,シンクロトロン放射と呼ばれる。執筆者:菅 滋正 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サイクロトロン放射」の意味・わかりやすい解説 サイクロトロン放射サイクロトロンほうしゃcyclotron radiation 比較的低速の荷電粒子によるシンクロトロン放射。放射される電磁波の周波数は磁束密度を B ,粒子の電荷を q ,質量を m とすると,qB/2πm で与えられる一定値をとる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by