サラズムの遺跡(読み)サラズムのいせき

世界遺産詳解 「サラズムの遺跡」の解説

サラズムのいせき【サラズムの遺跡】

2010年に登録された世界遺産(文化遺産)。タジキスタンの北西部に位置する考古遺跡。紀元前4000~3000年頃までの中央アジアに人々が定住していたことを示しており、都市が形成されていく発展過程も知ることができる。遊牧民家畜を放牧できる山や高原があり、灌漑しやすく農耕に適した土地に恵まれ、交易も盛んに行われた。その範囲はトルクメニスタンからイラン高原、インダス川流域、またインド洋にまで及んだとされる。中央アジアで最も古い居住地の一つ。◇英名はProto-urban site of Sarazm。サラズムとは「Where the land begins」を意味し、直訳すると「陸地の始まるところ」。

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android