ザンクト・ミハエル聖堂[ヒルデスハイム](読み)ザンクト・ミハエルせいどう[ヒルデスハイム](英語表記)Sankt Michael, Hildesheim

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ザンクト・ミハエル聖堂[ヒルデスハイム]
ザンクト・ミハエルせいどう[ヒルデスハイム]
Sankt Michael, Hildesheim

ドイツ,ヒルデスハイムにある聖堂オットー3世の聴罪師でもあり,のちにヒルデスハイム司教となったベルンワルト建立 (1001~10頃) したベネディクト会の聖堂。カロリング朝時代のサン・リキエ修道院聖堂の平面にならった建築とされる。ビザンチン建築模範とした二重内陣式聖堂建築の典型的な例で,オットー朝建築として重要。三廊式のバシリカ式聖堂で,東西に二つの内陣をもち,おのおのの翼廊の後陣部に四つの小円塔をもつシンメトリックな建築であり,建物の各部分は明快な数比に基づいている。『創世記』の物語を浮彫した聖堂のブロンズ扉は,ベルンワルトの工房で制作され,ロマネスク時代の最も傑出した作品として有名。 1985年ザンクト・マリア大聖堂とともに世界遺産の文化遺産に登録。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android