ザートウィッケン(英語表記)〈ドイツ〉Saatwicken

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ザートウィッケン
ざーとうぃっけん
Saatwickenドイツ語
[学]Vicia sativa L.

マメ科の一、二年草。カラスノエンドウの改良栽培種で、オオカラスノエンドウ、コモンベッチcommon vetchともいう。茎は中空で断面は四角、長さ2~3メートルとなり他物に絡みつく。葉は羽状複葉で、先端は巻きひげとなる。初夏に葉の付け根に1~2個の蝶形花(ちょうけいか)をつける。花は紅紫色で長さ約2センチメートル。果実は豆果で、3.5~7センチメートルになり黄褐色に熟す。中に4~10個の暗褐色の種子がある。茎葉を飼料とするためエンバクなどと混ぜ植えにし、青刈り飼料やサイレージ(埋蔵飼料)とする。また緑肥ともする。冷涼な気候でよく育つが耐寒性はさほど強くなく、西南日本の暖地で冬季に栽培する。原産地はヨーロッパから西アジアにかけての地域で、大正時代にドイツから渡来した。近縁種で、やはり牧草として利用されるものにヘアリーベッチhairy vetch/ V. villosa Roth.がある。[星川清親]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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