シュトラウス(Josef Strauß)(読み)しゅとらうす(英語表記)Josef Strauß

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

シュトラウス(Josef Strauß)
しゅとらうす
Josef Strauß
(1827―1870)

オーストリアの作曲家、指揮者。「ワルツの父」ヨハンシュトラウスの二男で、「ワルツ王」の弟。幼少から病弱で、軍人を望んだ父の意志に反して建築・工学を学び、街路清掃機などの発明もあるが、1855年、作曲家・指揮者としてデビューした。兄ヨハンを助け、また62年以降は弟のエドゥアルトを加えた3人でシュトラウス楽団を指揮し、内外で活躍したが、70年、ワルシャワ演奏旅行中に倒れ、ウィーンに運ばれたのも空しく、そのまま他界した。『オーストリアの村つばめ』『天体の音楽』などのワルツ、『ピッチカート・ポルカ』(兄との共作)などのポルカを多数作曲した。その性格に似て、作風は繊細でロマンチックといわれている。

樋口隆一

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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