ポルカ(英語表記)polka

翻訳|polka

デジタル大辞泉 「ポルカ」の意味・読み・例文・類語

ポルカ(polka)

ボヘミア起源の、二拍子の活発な舞踏および舞曲。1830年ごろ起こり、欧米に広まった。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ポルカ」の意味・読み・例文・類語

ポルカ

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] polka ) 舞曲の一つ。活発な四分の二拍子の曲で一九世紀前半ボヘミアに始まり、のちヨーロッパに広く普及
    1. [初出の実例]「コードリル、〈略〉ボルカ、コードリル、ワルスの六番を舞ひ了り」(出典:東京日日新聞‐明治一九年(1886)一一月五日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「ポルカ」の意味・わかりやすい解説

ポルカ
polka

ボヘミアの民族舞曲で,速い2拍子をとり,図のような特徴あるリズムをもつ。1800年ころにすでにこのリズムをとる舞曲が農民たちの音楽の中にみられるが,37年にポルカとしてプラハに紹介されるやいなや,急速にヨーロッパ中のサロンにひろまり,19世紀末まで盛んに作曲され,踊られた。ポルカの熱狂的な流行にともない,2拍子に3拍子を重ね合わせたリズムの変種も現れている。なお,ポルカの語源定説はない。舞踏用ポルカとしてはJ.シュトラウス父子のものが有名であるが,スメタナは弦楽四重奏曲《わが生涯より》(1876)の第2楽章にポルカのリズムを用いている。20世紀では,ショスタコービチのバレエ音楽《黄金時代》(1930),ストラビンスキーのピアノ曲《サーカス・ポルカ》(1942)にもポルカが使用されている。
執筆者:


出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

百科事典マイペディア 「ポルカ」の意味・わかりやすい解説

ポルカ

ボヘミア地方の民族舞曲。2拍子の活発な踊り。1830年代から中欧東欧中心に流行。J.シュトラウス父子の作品が有名。サロンで社交ダンスとしても踊られた。
→関連項目シュトラウスショーロタンゴテックス・メックス

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

とっさの日本語便利帳 「ポルカ」の解説

ポルカ

ポーランド(Poland)▼「ポルカ」は二拍子の軽快な二人組みの舞踏、またその舞曲。ポーランド語での原義は「ポーランドの女性」。この舞踏は一九世紀初めにチェコのボヘミア地方で始まり、ボヘミアの人々はポーランド女性に対する称賛の気持ちからこれをポルスカと呼んだというが、定説ではない。短い半歩のステップが特徴のため、チェコ語のプルカ(半分の意)の訛りであるとの説も。

出典 (株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」とっさの日本語便利帳について 情報

音楽用語ダス 「ポルカ」の解説

ポルカ

中部ヨーロッパ起源の2/4拍子系の踊りのリズム。中南米に渡って土着化した。

出典 (株)ヤマハミュージックメディア音楽用語ダスについて 情報

世界大百科事典(旧版)内のポルカの言及

【チェコスロバキア】より

…1918年から92年まで続いた中欧の共和国。国名通称はチェコ語,スロバキア語ともČeskoslovensko。1920‐38年,1945‐60年の正式国名は〈チェコスロバキア共和国Českoslovká republika〉。1948年以後は社会主義体制をとり,60年からの正式国名は〈チェコスロバキア社会主義共和国Československá Socialistická republika〉。1969年よりチェコ社会主義共和国とスロバキア社会主義共和国の連邦制に移行したが,89年の〈東欧革命〉の進行過程で両共和国で連邦制の見直しが図られ,正式国名を〈チェコおよびスロバキア連邦共和国Česká a Slovenská Federativní Republika〉に変更した。…

※「ポルカ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

ゲリラ豪雨

突発的に発生し、局地的に限られた地域に降る激しい豪雨のこと。長くても1時間程度しか続かず、豪雨の降る範囲は広くても10キロメートル四方くらいと狭い局地的大雨。このため、前線や低気圧、台風などに伴う集中...

ゲリラ豪雨の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android