シュミット数(読み)シュミットスウ

化学辞典 第2版 「シュミット数」の解説

シュミット数
シュミットスウ
Schmidt number

記号ScNSc流体拡散に関する性質を表す無次元数一つで,伝熱に関する流体のプラントル数に相当する.ある流体の運動粘度μ/ρとその流体中の,ある成分物質分子拡散係数Dとの比,すなわち,

μ/(ρD)
である.物質移動係数を算出する際の重要な因子である.[別用語参照]シャーウッド数

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

法則の辞典 「シュミット数」の解説

シュミット数【Schmidt number】

(1) 物質の移動係数の計算に必要な定数.流体の運動粘度(μ/ρ)とその流体中の分子の拡散定数 D との比(すなわち μ/ρD)である無次元数.記号は Sc(ときには NSc).流体が気体の場合にはほぼ1程度であるが,液体の場合には数百から数千の値となる.

(2) セミョーノフ数*を参照.

(3) プラントル数*別名(以前用いられた).

出典 朝倉書店法則の辞典について 情報

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