シューマン(Victor Schumann)(読み)しゅーまん(英語表記)Victor Schumann

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

シューマン(Victor Schumann)
しゅーまん
Victor Schumann
(1841―1913)

ドイツ物理学者ケムニッツ工業学校に学び、同地の機械工場の技師となった。1872年ごろから趣味で始めた写真に熱中し、当時まだ揺籃(ようらん)期にあった写真技術の研究に進んだ。1893年蛍光真空分光器を考案して初めて遠紫外線をとらえ、さらに特殊乾板「シューマン板」を開発してその研究を行い、分光学原子物理学開拓者の一人となった。1894年ハレ大学名誉学士、1910年ザクセン王立科学アカデミー会員となった。

[高橋智子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例